コンサドーレ札幌の試合観戦を検討している方に向けて、ホームである札幌ドームの特徴や行き方、チームの特徴などを紹介する。
札幌ドームに初めて行くという方やコンサドーレ札幌について知りたいという方は、ぜひ参考にしてほしい。
ポイント
この記事で分かること
・コンサドーレ札幌の基本情報
・札幌ドームの基本情報
・コンサドーレ札幌のサポーターについて
コンサドーレ札幌とは
コンサドーレ札幌は、北海道札幌市がホームタウンのプロサッカーリーグに加盟するサッカークラブである。
前身は古く、1935年に東芝堀川町サッカー部で、1978年に日本サッカーリーグ2部昇格、1989年日本サッカーリーグ1部昇格、1996年に札幌の財界人の支援もあり「コンサドーレ札幌」としてスタートし、1998年からJリーグ昇格を果たした。
クラブ名である「コンサドーレ」は北海道人の愛称である「どさんこ」の逆さ読みに、ラテン語の「オーレ」を付けたもので、クラブのエンブレムは北海道に生息するシマフクロウをモチーフにし、11個の星を結束したイレブン、眼光は闘志を、白ストライプは攻撃性を表している。
また、スローガンとして、「北海道とともに、世界へ」を掲げており、クラブに関わるすべての人が「北海道」を背負い成長しながら世界を目指していくという心意気と覚悟を秘めている。
コンサドーレ札幌の戦績
コンサドーレ札幌は、1997年と2000年J2優勝し、J1昇格を果たす。
しかし、J1での戦績がふるわず、J2に降格するも、2007年に再びJ2優勝し、J1昇格。
その後は、J1とJ2の昇格、降格を繰り返しながら、2017年以降はJ1に定着しているが、以降で最高順位は2018年の4位となっている。
コンサドーレ札幌の有名選手
コンサドーレ札幌には、35得点を挙げたレジェンド「砂川誠選手」や425試合に出場している「宮澤裕樹選手」、元日本代表だった「小野伸二選手」などがいる。
上里一将(うえさとかずまさ)
北海道コンサドーレ札幌の選手を語る中で、忘れてはいけないのが「上里選手」だ。
唯一無二の最強の左足を武器に、2004年から10年以上にわたりクラブの主力選手として活躍した。
2009年にはキャプテンを務め、リーグ戦258試合に出場し、19得点を挙げた。
2022年にプロ活動を引退した後は、FC琉球のアカデミーコーチとして活躍している。
砂川誠(すながわまこと)
北海道コンサドーレ札幌の歴代最多出場記録2位の選手で、2003年から2015年までに415試合に出場した。
12年半の在籍中に35得点を記録し、クラブの歴代3位の記録となっている。
代表に召集された経験はないものの、クラブ屈指の足下のテクニックを持ち、攻撃のかなめとして活躍し、出場した試合ではセットプレーのキッカーを任されることも多く、数々の得点を演出した。
2015年に引退し、札幌大学サッカー部のコーチなどを経て、2022年にトップチームのコーチに就任している。
宮澤裕樹(みやざわゆうき)
2008年にプロデビューをしてから北海道コンサドーレ札幌一筋のミッドフィールダー。
高校時代から卓越した足下の技術と得点能力を兼ね備えており、全国高等学校サッカー選手権大会でも大会優秀選手に選ばれるなどした。
クラブでは、2016年からキャプテンを務め、2021年にはJリーグ400試合出場を達成し、現在もクラブに貢献している。
小野伸二(おのしんじ)
元日本代表も務めた伝説的選手。
幼少時代から「天才」と呼ばれ、1998年に浦和レッズでデビューし、2試合目で初ゴールを決めた後、9ゴールを決め新人王とベストイレブンを受賞するなど華々しくデビューを飾った後、オランダやドイツのクラブチーム、地元の清水で活躍した後、盟友の稲本潤一選手と共演する形で2017年北海道コンサドーレ札幌に所属。
その後、別チームに一度移籍するも、2021年に再び札幌で活躍し、天皇杯では41歳でフリーキックとして最年長ゴールを記録、2023年には「明治安田J30ベストアウォーズ」のベストイレブンに輝くなど、衰えを感じさせない選手であった。
2023年9月に引退。
コンサドーレ札幌の戦術スタイルや持ち味
コンサドーレ札幌が目指すスタイルは、ペトロビッチ監督が進める「ミシャ式」と呼ばれる「可変式システムを用いた攻撃的サッカー」である。
これまで北海道コンサドーレ札幌は、守備的で現実的なサッカーを持ち味としてきたが、ペトロビッチ監督が就任し、攻守で形を変える「可変システム」を導入した。
これは、オールコートマンツーマンとして、ゾーンの状況により守備パターンを変えるもので、これまでのマンツーマンディフェンスが持つ「数的同数」というリスクを軽減したスタイルで、守備をの良さと攻撃への展開を特徴としている。
札幌ドーム
コンサドーレ札幌のホームスタジアムである「札幌ドーム」の施設情報やアクセスなどを紹介する。
施設情報
札幌市羊ヶ丘に位置し、地下鉄福住駅から徒歩10分という好アクセスである。
これまでコンサドーレ札幌だけでなく、過去にはプロ野球の日本ハムファイターズのホームスタジアムだったことでも有名で、2021年にはオープン20周年を迎える。
全国的にも、サッカーチームと野球チーム両方の本拠地であったことは珍しかったことに加え、京都駅ビルなどを手掛けた著名な建築家が設計したことで、ファンの方々のみならず、建築ファンにも注目されている施設である。
スポーツ観戦のほか、展望台やキッズパークなど、施設内も見ごたえ十分で、観光客の観光スポットにもなっている。
また、収容面積は5万3800人ほどで、東京ドームに匹敵する規模となっているが、建築面積は東京ドームは46,755㎡なのに対し、札幌ドームは55,168㎡とゆったりした造りととなっている。
また駐車場も1,400台以上を確保しているほか、スタジアム内にはレストランもあり、観戦だけでなく、色々な楽しみ方ができるのも嬉しいポイントだ。
スタジアムまでのアクセス
札幌ドームまでのアクセスについて紹介する。
〇地下鉄利用の場合
【 地下鉄さっぽろ駅から 】
地下鉄東豊線「さっぽろ駅」→ 「福住駅」→ 【徒歩10分】 →《札幌ドーム》
最寄り駅は地下鉄東豊線「福住駅」で、3番出口から徒歩10分と好アクセスだ。
〇自動車利用の場合
・小樽・旭川方面から来る場合
道央自動車道・大谷地IC → 清田通 → 羊ヶ丘通を札幌方面へ
・千歳、帯広方面から来る場合
道央自動車道・北広島IC → 羊ヶ丘通を札幌方面へ
羊ヶ丘通からは右折・左折ともに駐車場へ入場可能ですが、プロサッカーのイベントなど大規模なイベント開催時は、駐車券の事前購入が必要な場合がある。
駐車料金は、1台2,500円となっている。
座席情報とチケット価格
スタンドが「メインスタンド」「バックスタンド」「ホーム側」「アウェイ側」の4方向があり、座席は北側・南側でカテゴリー1~5から選べるほか、クローズアップシートやピッチサイドシートなど、選手を間近で見られるシート、ファミリーシートなどの家族向けシートなど、その人に合ったバラエティにとんだ色々なシートがあるのが特徴だ。
指定席 ゴールドシート \11,000~
指定席 カテゴリー1 \4,900~
指定席 カテゴリー1アッパー \3,900~
指定席 カテゴリー2(北側・南側)\3,600~
指定席 カテゴリー3 一般 \3,400~
指定席 カテゴリー3 小中 \1,700~
指定席 カテゴリー4(北側・南側)一般 \3,000~
指定席 カテゴリー4(北側・南側)小中 \500~
自由席 カテゴリー5(熱狂エリア)一般 \2,500~
自由席 カテゴリー5(熱狂エリア)小中 \500~
自由席 カテゴリー5(ホームゴール裏)一般 \2,500~
自由席 カテゴリー5(ホームゴール裏)小中 \500~
自由席 カテゴリー5(南)一般 \2,500~
自由席 カテゴリー5(南)小中 \500~
自由席 アウェイゾーン一般 \2,500~
自由席 アウェイゾーン小中 \500~
指定席 クローズアップシート \15,000~
指定席 ピッチサイドシート \10,000~
指定席 スカイボックスシート4 \14,000~
指定席 スカイボックスシート6 \19,800~
指定席 ファミリーシート \17,500~
指定席 松山光プロジェクトパートナー招待シート \3,400~
指定席 テーブル付きパノラマシート \7,000~
車いす席 車いす指定席(メインスタンド)\2,000~
車いす席 車いす自由席(バックスタンド)\2,000~
特別優待 特別優待 \1,500~
特別優待 シニア割引 \1,500~
チケットの購入方法
チケットの購入は、以下の4つの方法がある。
- チケコン~JリーグIDの登録をして購入
- その他インターネット販売~チケットぴあやローソンチケットで購入
- 店頭販売~セブンイレブン、ローソン、e-spo
- 当日券販売~プレイガイド、スタジアムで購入
特に便利なのはチケコンで、JリーグIDに登録する必要があるものの、座席指定なども簡単で24時間購入が可能なのが特徴だ。
しかもQRチケットで、チケットレス入場が可能だったり、ファンクラブ向け5%割引で購入できたりと便利でお得な購入方法と言える。
スタジアム周辺の情報
スタジアム周辺のグルメやショップ情報を紹介する。
グルメ
ドーム内では、北海道限定ビールや地元ホテルが提供する海鮮丼、北海道グルメのジンギスカンのほか、持ち運びしやすいハンバーガーやたこ焼き、各所に設置しているワゴンでは限定販売弁当の販売など、様々なグルメが楽しめる。
また、ホームゲーム開催時のみに登場する「コンサドーレコラボメニュー」などでは、各選手がおすすめするグルメなどが販売され、サポーターが楽しめる工夫がされている。
ショップ
ドーム内のショップでは、マスコット「ドーレくん」のリストバンドやカチューシャ、キャップ、ソックスなどのコンサドーレのグッズはもちろん、ドームオリジナルグッズといったここでしか手に入らないアイテムが販売されている。サポーターが持っているタオルマフラーなども販売されているので、初めて訪れた際はぜひチェックしてほしい。
コンサドーレ札幌の応援
コンサドーレ札幌のサポーターの特徴などを紹介する。
サポーターの雰囲気
コンサドーレ札幌のサポーターの特徴は、忠誠心である。
コンサドーレ札幌のサポーターは、クラブへの応援はもちろん、そこからさらにパートナー企業の商品を積極的に購入したり、SNSで宣伝したりと、広くクラブを支えている人が多い。
また、実は他のチームと比べてもファンの数が多く、ファン層の年齢幅も広く、地元の人たちに愛されている。
チャント
コンサドーレ札幌のチャント(応援歌)は、10種類以上もあり、代表的なのは「赤黒の勇者」「俺たちと熱くなれ」「スティング」などがある。
特に「スティング」は、全員がこぶしを突き上げて歌う姿がカッコいい。ぜひ試合前に覚えておきたい曲の一つだ。
まとめ
以上のように、コンサドーレ札幌やホームスタジアムである札幌ドームに関する情報を紹介した。
クラブは、J1とJ2の昇格・降格を繰り返しながらサポーターとともに成長し、2023年はJ1残留3年を果たすなど、少しずつであるが力をつけている。
サポーターのファン層も広いことから、今後もたくさんのサポーターとともに活躍が期待されるクラブだ。
また、ドームの特徴を改めて挙げてみる。
- 最寄り駅から徒歩10分と好アクセス
- 北海道のグルメが楽しめるほか、展望台など楽しめる仕掛けがたくさんある
- ピッチサイドシートやファミリーシートなど、ファン層が広いからこそ色々なシートが用意されている。
チームの特徴やこれまでの活躍、スタジアムの特徴などを抑えた上で観戦をすると、より一層楽しめるだろう。
ぜひ一度足を運んでみてほしい。